わが祖国 [Má Vlast]
第2曲:ヴルタヴァ[Vltava]

  ヴルタヴァ川(チェコ語:Vltava, ドイツ語:Moldau)
プラハ [Praha] という名前の語源に関しては、プラハがヴルタヴァ川の瀬 [prahy] のあたりにできたことからつけられたといわれ、この美しいヴルタヴァ川を音楽によって謳い上げたのが、チェコの国民的作曲家ベドジフ・スメタナ (1824~1884年 ) の交響詩 『ヴルタヴァ』 である。 彼は50歳の時には完全に聴力を失っていたが、ヴルタヴァ川の悠久の流れに心の耳を澄ませ、ボヘミアの輝かしい歴史に思いを馳せた。そして譜面にほとばしり出たのが、連作交響詩 『わが祖国』 だった。 『ヴルタヴァ』 は、連作交響詩 『わが祖国』 の中の一曲で、いかにも、様々に変化する滔々たる川の流れを音楽にしたと感じられる、じつに美しい曲で、一度聞いたら忘れられない。 この曲は 『モルダウ』 という名前で知られているが、『モルダウ』 は 『ヴルタヴァ』 のドイツ語名である。

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